育毛剤の効果が現れるまで｜毛周期から逆算

実際に髪の悩みを抱えている人が多くなっていますが、その中で育毛効果を期待する為にはどれくらいの時間が必要となってくるのでしょうか。自分なりに対策を始めても効果を期待する事が出来ず、途中で諦めてしまうという人も多いと思います。

髪の毛は一定の周期で成長して定着します。その後休止を経て自然に抜け落ちる行程を繰り返すのですが、この周期の事をヘアサイクルと呼びますが、一般的には、３年から７年で一巡りするのが平均的となっています。

薄毛の大半は、ヘアサイクルの周期があらゆる要因で崩れてしまい短くなり、髪が十分に成長する前に抜けてしまう事が多く、髪がどんどん細くなってしまい量が減ってしまうことが大きな要因となっているのです。

成長期は毛母細胞が分裂を繰り返して新しい髪を生成して、新毛が成長していく行程の時期となっています。毛母細胞で髪をどんどん成長させて上に押し上げられていきます。成長期には初期から後期までがあり、成長にともなって髪は太くたくましくなります。毛母細胞あ１本の髪がたくましくなるまで生成し続ける期間を成長期といい、一般的には３年から７年ほど続きます。

退行期は毛母細胞での髪の生成が弱まって止まる時期のこととなっています。この時期に毛母細胞は生成した髪から分離を始めて、分離した髪は抜け出していきます。この行程は成長期から休止期に移行する期間となっていて、約２週間程度と短い時間です。退行期はヘアサイクルにおいて毛母細胞が成長しきった髪から次の髪を生成するための変動準備をする期間となっています。

休止期は髪の成長が完全に止まって、髪が毛母細胞から分離している状態となっています。この時期に入った髪は自然に抜け落ちるのを待っている状態で、毛母細胞は次の髪を生成するための準備へと働きを切り替えるのです。休止期は髪が健康であるほど長いといわれていて、女性の場合には、休止期が半年にわたる場合もあります。

ヘアサイクルは成長期、退行期、休止期という３つの行程を経てローテーションしている状態で正常な毛周期では、長くしっかり髪を育てる成長期でたくましい太い髪を次々と生成し続けます。成長期が短くなると十分に育ってしまう前に退行期へと移行して抜け落ちてしまうので毛穴が浅くなってしまって髪はどんどん細くなってしまいます。

髪はヘアサイクルにより生え変わっています、退行期と休止期の状態にある髪は数万本もあり、髪が多い場合でも少ない場合でも関係なく１日に５０本～１００本が自然に抜けるのですが、抜け毛を必要以上に気にする必要はありません。

肝心になっているのは、抜け落ちた髪の毛根をチェックする事です。しっかりとしたヘアサイクルをくぐり抜けて休止期に入り抜け落ちた髪には特徴があり、毛母細胞からの適切な生成を受けて使命を終えた髪は、栄養をしっかり受けた痕跡として毛根が球形となります。

毛根が丸みを帯びていない状態で抜け毛が全体的に細くどちらが毛根かわからないという場合には、AGA脱毛症が疑われます。必ず細い毛が抜けているから薄毛やハゲの疑いがあるとは言い切ることはでいません。毛根が太い球形の髪が抜けるという事が健康的な髪であるという事なのです。

成長期が短く十分に成長しないまま抜けてしまう事により、毛根の毛髪生成能力が著しく弱りはじめヘアサイクルの短縮がますます進んでしまう事もあり、そうなってしまうと次に生える髪がさらに細くなってしまい寿命が早まる異常サイクルに繋がってしまう事もあります。

薄毛治療に関しては、ヘアサイクルを適切に元に戻す事が何よりも重要となっています。今ある髪を大切にすることも重要ですが、次に生えてくる髪を太くしていくことを前提に考えて毛根や頭皮の健康状態を改善して、健康な髪が育つ環境へ導いていく事が何よりも大切になってきます。

今の時代は髪の悩みを抱えている人が多くなっていますが、髪の毛の成長を理解することにより、何よりも髪の状態を良くするだけでなく、予防や対策についても手軽に行っていく事が出来ます。